多言語でのドメイン名をホストします。
多言語ドメイン名をホストするDNSサーバーを設定するのは比較的簡単です。ドメイン名管理の経験があれば、多言語ドメイン名を管理することは、ASCIIドメイン名のDNSをホストすることに似ています。ドメイン名のホストの経験があまりない場合、指示の詳細は以下のガイドに従ってご自身の多言語ドメイン名をホストします。
重要事項: |
作業を開始する前に、以下の2つの条件事項を満たしている必要がありますので、必ずご確認下さい。
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これからホストするドメイン名は、弊社の登録パートナーを通じてi-DNS.netから登録されたものであることが必須です。
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多言語ドメイン名の問合せの処理が可能になるネームサーバーを修正することが必須です。まだそれがなされていない場合、ここをお読み下さい。
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*注意点:多言語文字列は、言語によっては異なるASCII互換エンコーディング(ACE)に変換されます。本ガイドの例ではUTF5を使用しています。以下の表の内容に基づいて、正しいACEエンコーティングを使用して下さい。
言語 | ACE文字列 |
中国語(簡体文字及び繁体文字) | UTF5 |
タミール語、ヒンズー語、テルグ語 | UTF5 |
アラビア語 | RACE |
日本語 | RACE |
韓国語 | RACE |
その他の言語 | RACE |
手順1:準備
- ご自身の多言語ドメイン名をUTF5/RACE*に変換します。
法律上許可されているURLの範囲はASCIIのAからZ、0から9、及び「-」です。従って、最初にご自身の多言語ドメイン名の文字列をUTF5 / RACE *フォーマットに変換します。
UTF5 / RACE*を母国語の文字列に変換するには以下を実行します。
1. ccode.exeをダウンロードします(Windowsの場合)。
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ご自身のプライマリDNSサーバーのホスト名及びウェブサーバーのIPアドレスを準備します。
ホスト名はユーザの方が登録の間に、多言語ドメイン名用に登録したものです。
手順2:UTF5 / RACE*エントリーをBINDコンフィグレーション・ファイルに追加します。
多言語ドメイン名のUTF5 / RACE文字列を、ご自身のサーバー・コンフィグレーション・ファイルに追加します。BIND 8はコンフィグレーション・ファイル名が、named.conf、と付けられると仮定し、BIND 4はコンフィグレーション・ファイル名が、named.boot、と付けられることを仮定しています。
以下は、BIND 4コンフィグレーション・ファイル(named.boot)のサンプルです。
; Example BIND 4 configuration file(UTF5)
directory /var/named
cache db.cache
primary 0.0.127.in-addr.arpa db.127.0.0
primary L6FDP645L316L7DFL40D.NF51NEDC db.idns_chinese
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以下は、BIND 8コンフィグレーション・ファイル(named.conf)のサンプルです。
; Example BIND 8 configuration file (UTF5)
options {
directory /var/named;
};
zone 0.0.127.in-addr.arpa in {
type master;
file db.127.0.0;
};
zone L6FDP645L316L7DFL40D.NF51NEDC in {
type master;
file db.idns_chinese;
}
zone . in {
type hint;
file db.cache;
};
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本コンフィグレーション・ファイルは本ネームサーバーがドメイン(UTF文字列は L6FDP645L316L7DFL40D.NF51NEDC)が認証されたことを示します。
手順3:ゾーンファイルの構成を行います。
ここで言うゾーンファイルとは、コンフィグレーション・ファイル内で多言語ドメイン用に指定したデータファイル(db.xxx)を指します。
前のサンプルでは、ドメイン用のゾーンファイルはdb.idns_chineseです。
ゾーンファイルを構成するには様々な方法があります。
極めて基本的なゾーンファイルには、3つのレコードのタイプが以下のフォーマット内に含まれています。
1. SOA(認証の開始)レコード
2. NS(ネームサーバー)レコード
3. A(アドレス)レコード
in the following format :
@ IN SOA < name server hostname > < contact person > (
2000010201 ; Serial
10800 ; Refresh after 3 hours
3600 ; Retry after 1 hour
604800 ; Expire after 1 week
86400 ) ; Minimum TTL of 1 day
IN NS < name server hostname >
IN A < web server IP >
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解説:
< name server hostname >とは、多言語ドメイン名を登録した際に、i-DNSに提供したプライマリ名のホスト名のことです。
< contact person >とは、本ゾーンの担当者の電子メールアドレスを指します(電子メールの@はドット.に置きかえられます)。
< web server IP >とは、お使いのドメイン名用ウェブサーバーのIPアドレスを指します。
ドメイン「L6FDP645L316L7DFL40D.NF51NEDC」用ゾーンファイル(db.idns_chinese)の例を以下に示します。
@ IN SOA ns1.i-dns.net. admin.i-DNS.net. (
2000010201 ; Serial
10800 ; Refresh after 3 hours
3600 ; Retry after 1 hour
604800 ; Expire after 1 week
86400 ) ; Minimum TTL of 1 day
IN NS ns1.i-dns.net.
IN A 208.184.174.12
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上記は、多言語ドメインの最も基本的な設定画面です。今ご自身のネームサーバーを再始動すれば、問合せに正しく応じることができます。換言すると、この例では誰かがのネームサーバーを問合せると、ご自身のネームサーバーはIPアドレス「208.184.174.12」を返します。
他の追加事項
ご自身のドメインの直前にホストの追加を希望する場合、まずホスト文字列をUTF5に変換し、ご自身のゾーンファイルに「A」レコードを追加します。
<host_string_UTF5> A内 <webserver IP for this host>
例えば前のゾーンファイル用に「」の新規レコードを追加し、IPアドレス208.184.174.13に指定します。最初にホスト文字列「」を、UTF5文字列に変換します。結果は O04CL458となります。ゾーンファイルに、このホスト用に1行追加します。
O04CL458 IN A 208.184.174.13
また、正規の名前の使用を希望する場合、
O04CL458 IN CNAME staff
staff In A 208.184.174.13
ゾーンファイルの例を以下に示します。
@ IN SOA ns1.i-dns.net. admin.i-DNS.net. (
2000010201 ; Serial
10800 ; Refresh after 3 hours
3600 ; Retry after 1 hour
604800 ; Expire after 1 week
86400 ) ; Minimum TTL of 1 day
IN NS ns1.i-dns.net.
IN A 208.184.174.12
O04CL458 IN CNAME staff
staff In A 208.184.174.13
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手順4:ネームサーバーを再始動します。
ネームサーバーを再始動した後で、以下のコマンドで新しいコンフィグレーションのテストが可能です。
dig <ドメイン名> @localhost
正しい応答セクションが得られなかった場合、システムログを確認し、ネームサーバーがエラー無く始動したかどうか確認することを推奨します。エラーが見つかった場合は、namedのコンフィグレーション・ファイル及びゾーンファイルのシンタックスを確認して下さい。
先程の操作は、クライアント(アプリケーション)が、お使いの多言語ドメインのIP用にこのネームサーバーを問合せる度にIPアドレスを返します。
問合せを行ったクライアントはその時点で、どのIPに次のリクエストを送るかが解ります。このIPがご自身のウェブサーバーを起動させている場所であると仮定して、クライアント(ウェブブラウザ)はhttpりクエストをウェブサーバーに送信し、お使いの多言語ドメインのウェブページをウェブサーバーに要求します。ウェブサーバーは、クライアントへのウェブサーバーのデフォルト・ディレクトリから、ページを返します。
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